『17歳からのドラッカー』読了

『17歳からのドラッカー』読了

中野明(なかのあきら)さんの『17歳からのドラッカー』を読んだので感想やメモなど。

17歳からのドラッカー

17歳からのドラッカー

  • 単行本(ソフトカバー): 226ページ
  • 出版社: 学習研究社 (2011/1/26)
  • ISBN-10: 405404834X
  • ISBN-13: 978-4054048348
  • 発売日: 2011/1/26

感想

印象に残ったのは以下の4点です。

  • 自分の強みに注目する
  • ドラッカーは3年スパンのテーマと3ヶ月スパンのテーマを並行して学習していた
  • 目標の細分化
  • 目標設定は達成困難で不可能でないこと

自分の強みに注目する

自分の弱みを克服して平均レベルになっても結局平均レベルのことしかできないので、 それならば自分の強みで人を驚かせるような成果を出そうとするほうが良いという話があり、 確かに弱点を補強して万能型を目指すよりも自分の強みを強化していく方がアウトプットも学習効率も良さそうだと納得しました。

また、強みを強化するための弱点克服は必要ということで、 自分は万能型を目指して自分のより弱い部分から無くしていこうと行動していましたが、 強み強化のための弱点克服という視点で今後は学習するテーマを考えて見たいと思いました。

ドラッカーは3年スパンのテーマと3ヶ月スパンのテーマを並行して学習していた

自分の学習は1つのやりたいことに対して1冊の本を入手してなんとなく進めて、 興味がなくなったり、他の優先順位が高いものが割り込んできたりしたら途中で投げ出すというスタイルでした。 並行して行うことと、スパンを分けて取り組むテーマを変えるという発想が斬新で、 前のブログで書いた『読んだら忘れない読書術』での読書ポートフォリオ

itooww.hatenablog.com

  • 短期投資 ノウハウ本 今すぐ活用できるノウハウ
  • 中期投資 仕事術、勉強術についての本 働き方や勉強法
  • 長期投資 思想、哲学、生き方についての本

と組み合わせて

  • 3ヶ月スパン 短期投資・中期投資
  • 3年スパン 長期投資

という感じに学ぶ内容を分散させて、それぞれに優先順位を設定して取り組みたいと思います。

目標を細分化

3ヶ月の目標を掲げてその週ごとに細かい目標を設定したりする目標を細分化を行うことで、 フィードバック分析を毎月・毎週行うことができます。 分析したその節目で計画を柔軟に変更できるので魅力的です。

目標設定は達成困難で不可能でないこと

自分は計画を立てて実行してもフィードバック分析をしないので、 無意識に失敗した場合の反省として現状の自分で達成可能な目標設定をしがちだったと反省しました。

なぜ達成出来なかったのか?何を改善すれば良いのか?を考え、 多少無理をしないと達成できないような目標設定をしていきたいと思います。

以下メモ

メモ

Chapter1 勉強は君の未来にどうつながるか

何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行なうことはできない。 もちろん、できないことによって何かを行なうことなど、とうていできない。

自分の弱みを克服して平均レベルになっても結局平均レベルのことしかできない。
それならば自分の強みで人を驚かせるような成果を出そうとするほうが良い。

弱点克服よりも強みを強化する方針が得策である。

  • 知識は陳腐化しやすいので、それを防ぐ
  • 新しい分野に挑戦して、知らなかった知識を吸収する

ために継続学習が必要である。

  • ドラッカーは3年スパンのテーマと3ヶ月スパンのテーマを並行して学習していた

Chapter2 仕事の目的は「お金」か「やりがい」か

人間は、苦手とするものにおいて、抜きん出て優れた成果をあげることはできない。その苦手とするものを克服したあとでも無理である。 すぐれた成果をあげられるのは、得意なものについてだけである。

自分の強みをフィードバック分析で確かめる。

  • 目標設定(期限・期間が必須)
  • 実行
  • 結果
    • 達成できたもの
    • 一生懸命取り組んだもの
    • ダメだったもの
  • フィードバック
    • 集中すること
    • 改善すること
    • さらに勉強すること

4つの活動を繰り返す。

自分が好きだと思っていることが期待通りの結果を生むとは限らない。
「好きな事」が自分の得意分野・強みでない場合もある。

強みを伸ばすために

  • 得意分野を明確にする
  • 足を引っ張っている弱点を明確にする
    • 得意分野を強化する前提で弱みに注目する
  • さらに勉強することは何かを明確にする

Chapter3 「目標をもって生きること」は、なぜ大切か

目標があると

  • やる気が出る
  • 勉強すべきことがわかる
  • フィードバック分析ができる

目標は達成困難であること。でも不可能でないこと。

目標の細分化

  • 3ヶ月の目標
    • 1ヶ月めの目標
      • 1週めの目標
      • 2週めの目標
      • 3週めの目標
      • 4週めの目標
    • 2ヶ月めの目標
      • 1週めの目標
      • 2週めの目標
      • 3週めの目標
      • 4週めの目標
    • 3ヶ月めの目標
      • 1週めの目標
      • 2週めの目標
      • 3週めの目標
      • 4週めの目標

フィードバック分析を毎週行うことで最終目標達成の可能性が高くなる。

目標を何かに書いたり、周りに約束することでプレッシャーを自分にかける。 目標達成意欲が高まる。

Chapter4 成果を上げるにはどうしたらよいか

成果を上げる習慣

  • 強みを生かす
  • 時間を有効に活用する
  • 重要な事から始める

まず、自分の時間に注目する。

ひとまとめにした大きな時間を使おう。空き時間をまとめる。

  • 無駄な活動
  • 他の人でも出来る活動
  • 他人の時間を浪費している活動

を廃止したり委任して空き時間を作ろう。

6時間まとめて勉強するなら間に睡眠を加えて2時間ずつ3日間で勉強するほうが効率的。
間に睡眠が入ることで記憶を整理することができるため。

集中できる時間帯を探し出す。
それが朝ならその分、夜は早く寝る。
睡眠は6時間以上とる。

体系的廃棄

  • あらゆる活動について「まだやっていない」と仮定
  • 「今からでも実行するか」を問う
  • 答えがNOなら即刻廃止する

一番大事なことを最初に実行

  • 活動に優先順位をつける
  • 一番大事なことを最初に実行する
  • 一番能率の上がる時間に実行する
  • 一時に1つのことだけ集中して行う

「失敗の繰り返し」から卒業する

  • 鉄は熱いうちに打て
  • 手法の体系化
  • 前倒し主義

目標を達成した時のインセンティブを設ける。欲しいもの買うとか。

チャレンジしよう!ドラッカーの名著

人間ドラッカー系統 生涯と思想

ドラッカー20世紀を生きて』

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書

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『傍観者の時代』

傍観者の時代―わが20世紀の光と影 (1979年)

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『すでに起こった未来』

すでに起こった未来―変化を読む眼

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社会・経済・政治系統

『ポスト資本主義社会』

ポスト資本主義社会―21世紀の組織と人間はどう変わるか

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『ネクスト・ソサエティ

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『断絶の時代』

断絶の時代―いま起こっていることの本質

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自己啓発系統

『プロフェッショナルの条件』

『経営者の条件』

新訳 経営者の条件 (ドラッカー選書)

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『明日を支配するもの』

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

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マネジメント系統

イノベーションと企業家精神』

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

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『現代の経営』

新訳 現代の経営〈上〉 (ドラッカー選書)

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『マネジメント』

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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以上